ゆるゆる自適

JKとして歩む日々

妖精のPCK参加記

プロコンのお手伝いと中間発表*1を終えた私は、同級生と段ボールを切りペンキを塗りたくる生活を送っていた。なぜこんなにも高専生らしからぬことをしているか?それはもちろん 高専 間近だからである。高専祭は高校でやる学園祭みたいなもので、私が最も好きなイベントである。毎年毎年張り切ってクラスの装飾班としていろいろブツを作っていた。今年作ったのはこれ、ウォンカチョコ。ちなみにillustratorで描いたやつをカラー印刷して段ボールに貼っている。ほかにもいろいろ作ったのだがシンプルに写真を撮り忘れた。

そんな話はいいのだ、思い出に浸ると泣いてしまう。
本題はこれではない。PCKである。

わたしがPCKの妖精になったのはそう、PCKが開催される約1週間前の木曜日だ。

「ロゴに手が回っていなくて助けが欲しいのですが」

たしかその日はハロウィン。「雰囲気だけでも」と思いシャツもスカートもブーツも黒で統一して登校した。それだけなのに「すごい!なんのコスプレですか?」と聞かれ、 :thinking_face: という気持ちになっていたところ、とあるPCKのチームから声がかかった。

「ロゴに手が回っていなくて助けが欲しいのですが」

おっと、仕事が入った。
私はプリッツをポリポリ食べながら彼の依頼内容を聞くことにした。
依頼内容はたぶんこんな感じ。

  • ロゴはイチから作ってほしい
  • 日本語表記版と英語表記版がほしい
  • ロゴにはカメラとピクトグラムの要素を入れてほしい
  • 雰囲気はスマートな感じで
  • できればロゴタイプのみのやつにしてほしい
  • 納期は 11月5日

... ...納期は11月5日?おっと、この3連休は用事が入っている気がするな。実質活動できるのは2日といったところか?これは人生終わりだなあと思いながら「大丈夫、なんとかします」と言い残し、口の中に残っているプリッツをもぐもぐとしながらハロウィンイベントに向かった。

この時点で納期まで5日、心は無であった。

ロゴのデスマーチ in ナンパが発生するスターバックス

11月1日、「ああ幸せだなあ、ぼっちって良いわあ」とぼっちの喜びを感じながら甘ったるいコーヒーを飲み、スコーンを食べていた。スターバックスのスコーン好きなんだよね、控えめな甘さと水分がなくなるくらいサクサクで温かい生地が美味しいんだ。

スコーンを食べながら「そういえばロゴ作るんだったな、どうしようか」とロゴの構成を考える。依頼内容に沿うとするならば、ピクトグラムとカメラ要素を詰め込んだ文字のみのロゴを作らねばならないわけだ。うーん難しい、スコーンは美味しい、コーヒーは甘ったるい。そんなことを考えながらひたすらノートにラフを描き殴ってはボツ、描いてボツ、殴ってボツにしていた。

たぶん18:00過ぎ、もうコーヒーは氷が溶け切って薄くなっていた。しかも左後ろに座っているお姉さんは男3人(うちひとりはLINE電話で参戦)にナンパされている。こんなところにいては死んでしまう、そう思った私はコーヒーをズズッと飲み干し作りかけのイラレデータを持って外へ飛び出した。

この時点で納期まで4日、少しだけ進捗が生えた。

溶けた週末、納期当日

※できたロゴは後日別の記事でお話しする

週末はシンプルにバイトやらなんやらで溶けた。残るは11月5日、締切日だ。
卒業研究?いやそれよりロゴだ、そう思い爆速でデザインが異なる2つのパターンのロゴ(日本語版)をはやした。この時点で15:14、ボツになったらデスマーチ確定だ。というか英語表記版を今から作るとするならばデスマーチだ。結局デスマーチかと思いながら依頼者の後輩くんに連絡。

「ver2でおねがいします!」
「(英語表記版は)多分なくても大丈夫だと思います」

最高だ。しかももうタスクはないらしい。
私のデスマーチは終わりを迎えた... ...はずだった。

「よろしければもう1つのチームの様子を気にかけてくれませんか」

11月8日深夜、わたしは寝落ちから目覚めた。スマホを開くと1通Slackの通知がみえる。どうやらPCKのプレゼンなどを手伝っている妖精さん*2のようだ。

「よろしければもう1つのチームの様子を気にかけてくれませんか…」

フーン、そういえばロゴ手伝ったチーム以外にもうひとチームあったことを思い出す。寝ぼけた頭で「朝対応します」と返事をし、就寝した。

妖精さんフル稼働添削、始まる

世間はハッピーなフライデー、わたしにとってはデスマーチフライデーだ。

10:30過ぎに登校し、卒業研究の資料ではなくPCKのプレゼン資料を確認する。そう、「朝対応する」と言ってしまった私は今からPCKのプレゼン資料を添削しなければならないのだ。早速PowerPointと発表原稿をみてみると、悪い意味でヤバい状況であった。これはまずいと思った私は、後輩や同級生を引っ張ってきて発表原稿とPowerPointを添削し始める。

「発表原稿の文章おかしくないですか?」
「ソースがおかしい、これは探しなおしましょう」
「スライドの内容と発表原稿の内容全く違うぞ!なおせ!」
「なんだこのスライドのレイアウトは?!ナメクジか~!!?」

とブツブツ言いながら作業する。この作業の何がつらいかというと、発表者の後輩はすでに現地入りをし観光+開発デスマーチをしていること。すぐそばにいないので、添削する際の確認や疑問はすべてSlack。面倒くさいしラグがある。だがしかし、一番つらいのは現地にいる後輩たち。ここで妖精はへこたれてはいかんのだと黙々と作業していると、一緒に妖精さんをしている後輩が音楽を流しましょうと提案してきたので、モンモンメタモンを流す。謎にツボってしまい笑っていたところ、後輩が「先輩メタモンに似てますね」という爆弾発言をしてきた。

わたしはメタモンだ。

そんなこんなで20:00、終わらなかった添削を目の前に絶望していた。
この時点でPCKのプレゼンは日曜日に迫っていた。

発表前日、真っ新に生まれ変わって人生一から始めるプレゼン資料

私はこの日バイトだったので、あらかじめ後輩妖精さんと同級生妖精さんに作業をお願いした。後輩と同級生は朝から起きて作業してくれていたらしく、私がバイトを終え帰宅したころには真っ新に生まれ変わって人生一から始めたプレゼン資料が出来上がっていた。しかしながらまだ完成ではなく、数枚レイアウトが決まっていないスライドと色や配置の微調整が残っていた。私は疲労回復をするらしいタブレットを食べながらスライドの微調整をしつつ、レイアウトを作り直した。微妙な個所は後輩と相談しながら修正。最終版が上がったのは00:48、シンプルにハッピーサンデーである。

私はハッピーサンデーもバイトだったため、後輩より先に就寝。
ありがとう後輩、君も立派な妖精だ。

発表当日

発表当日、私はバイトで子どもにあおられ、差し入れのドーナツで口が裂けていた。

おわりに

高校生でもない20歳のお姉さんがPCKに参加した異例(??)な展開を迎えた今回のPCK。私はPCKに参加したことがないこともあって、結構新鮮な気持ちで妖精をすることができた。しかも今回は後輩の妖精さんと同級生の妖精さんがいたので、みんなで大会参加しているような気持になって結構楽しかった。みんなわたしのお仕事全カバーしてくれるしとても優秀だ、ありがとう。助かりました。

もし、私がデスマーチした分だけ彼らの力になれていたのならば、少しでも成長のお手伝いができたのであれば、そして彼らが「来年も頑張ろう」と思ってくれたのならば、妖精してよかったなあと思う。

*1:卒業研究の中間報告のこと、ちなみに内容はないようでした

*2:大会に参加していないが、大会の開発やプレゼン資料制作などを手伝う人間の総称